1歳8ヵ月のときにご相談いただいたお母さんの声をご紹介します
最初にこの文章を読ませていただいたとき、私は強く胸を打たれました。
息子さんのことで不安を感じながらも、“様子見”という言葉に流されることなく、自ら情報を集め、考え、行動することを選ばれたお母さんの姿勢が、とても力強く伝わってきたからです。

もし今、読んでくださっている方で、 「このままでいいのかな」と一人で悩まれているとしたら—— このお母さんの言葉が、背中を押してくれるかもしれません。
はじめて相談したときのこと



ご相談させていただいたのは息子が1歳8ヶ月の時でした。
当時は「発語がほぼない」「目が合いづらい」「模倣がない」「指差しがない」等、発達の上で気になる点が数多くありました。
生活面での困り事としては、とてもよく泣く子で常に抱っこをしている状態であったこと、外出しても思い通りにいかないと癇癪をおこすので、外出がしづらかったこと等があります。
1歳8ヶ月で我が子の発達に不安を感じられる方はいると思います。
しかし、専門家の支援を受けようとして実際に行動を起こせる方はほとんどいません。
周りから「心配しすぎでは?」と言われたこともあったはずですし、問題を先送りしたいという気持ちも湧いてきたかもしれません。
それでも、このお母さんは目を逸らさなかったのです。
「様子見でいいのか」と迷い続けた日々



1歳半健診で指摘をうけ2歳まで様子見しましょうと言われて以降、情報収集に明け暮れました。
ですが本や論文等を読んでも「早期療育」の重要性を見かけることが多く、果たして「様子見」でいいのかと考えるようになりました。
あくまでも個人的な考えですが、 早いうちから子供に様々な適切な経験をつませてあげることに悪い要素はないのだから、まずは動こうと考え、辿り着いたのが水流先生のホームページでした。
お母さんは、健診で指摘された疑問をそのままにせず、一生懸命調べて考えました。
- 本や論文等を読んでも「早期療育」の重要性をみかけることが多い
- 果たして「様子見」でいいのか
- 早いうちから子供に様々な適切な経験をつませてあげることに悪い要素はない
どれも、とても大切な視点だと思いませんか?
もし健診での指摘をそのまま受け入れていたら、いったいどうなっていたでしょうか。
行動障害に結びつくような生活習慣がさらに長く続いていたかもしれません。
私の相談室に辿り着かれたのは、地理的な条件やタイミングといった「縁」の要素もあるでしょう。
ですが、お母さんが、よく考え、よく調べ、勇気をもってアクションを起こしたことがその縁を引き寄せたことは間違いありません。
支援を受けてからの変化



息子は泣くことが減り、笑顔もふえ模倣も出来るようになり、1人遊びも上手になりました。何より親子で穏やかに過ごせるようになりました。
単語もまともに出ていなかった1年前では想像できませんが、今では2語文、たまに3語文まで出るようになりました。理解力も飛躍的に向上したと思います。
外で癇癪を起こし、大人の進みたいように歩けなかったのが、今では買い物や大人が寄りたい場所にもついてきてくれます。以前に比べて親にとってストレスが大きく減りました。
最も困っていたのが叩くようになってきたことです。初めは泣きながらしがみつく様子でしたがどんどん手が出るようになりました。ご指導頂いた通りに行ったことで、徐々に叩かなくなり、今では叩かなくなりました。
安心して保育園に通わせることが出来ています。
今、悩んでいる保護者の方へ



我が子の発達に不安を感じ始めた当初は、暗闇に突き落とされたような感覚で、毎日のように泣いていました。
当時はまだ、息子は大丈夫だろうかと診断名等に囚われていましたが
(今も全く気にならないわけではありませんが)、
診断がついたから子供への対応が変わるということではなく、その時その時の子供の状況に応じた適切な対応を癖がつかないうちに早めに行うことが必要だと今は一層強く実感しています。
子供は経験によって大きく変わります。そしてその子供を支える親への適切な支援が非常に重要だと痛感しています。
皆様が、安心して相談が出来る場所に出会えることを祈っております。



貴重なお話、本当にありがとうございます。
我が子の発達について相談することは、決して簡単なことではありません。
決断や勇気が必要だと思います。
当相談室では、そのような想いも重々承知の上で支援を行います。
今回のお母さんの言葉を改めてお借りすれば、
早いうちから子供に様々な適切な経験をつませてあげることに悪い要素はない
のですから、お子さんだけではなく、 ご家族のための第一歩と考えて行動を起こしてください。
保護者の声では、親御さんの文章を一切加筆・修正せず、全文を掲載しています。
今回の相談の詳細やお子さんの変化も読むことができます。
すでに掲載している体験談は、ホームページの「保護者の声」ページからご覧いただけます。
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