よくある質問

よくある質問をまとめました。
気になる項目をクリックしてください。

📌 よくある質問|出張カウンセリングQ&A

対象は障害児?
どんな子でもOK?
出張相談の対象年齢は?
診断後どうする?
言葉が遅い子は?
相談内容は?
代表はどんな人?
ABAは効果ある?
ABAは厳しい?
なぜ「出張」スタイルの相談?
出張相談は、親の負担が軽い?
きょうだいもOK?
料金や回数は?
常設の相談室はある?
契約は強制?

相談の対象は、障害のある(疑いのある)子どもに限られていますか?

いいえ。障害の有無や診断の有無にかかわらず、「お子さんの行動について心配がある」というご相談であれば、幅広く対応しています。むしろ、診断を待つよりも、早く支援を始めることが大切と考えています。診断名や発達検査の数値だけで、相談の可否を決めることはありません。

どんな子でも相談していいのですか?

はい、お子さんの発達や行動、言葉の遅れなど、子育ての悩みについてはどのような内容でもご相談をお受けしています。

ただ実際には、「何が心配なのか」を言葉にするのはとても難しいものです。ましてや、子どもを毎日間近で見ている親御さんこそ、我が子の課題を客観的に捉えるのが難しくて当然です。

ですから、「うまく説明できないけど、なんとなく心配」という形でも構いません。今何が必要かを具体的に提案することが、私の仕事です。「家庭の様子を見てほしい」「子どものことについて話を聞いてほしい」、そんな気持ちがあれば、どうぞ気兼ねなくお問い合わせください。

対象年齢に制限はありますか?

はい。ご相談は、初回のお申し込み時点でお子さんが3歳未満である場合に限らせていただいています。
また、特に低年齢のお子さんを優先してお受けしています。

学齢期のお子さんに関するご相談もいただくことがありますが、対象年齢を超えている場合は、原則として対応しておりません。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

知的障害や発達障害と診断されたけど、何をしたらいいの?

診断を受けた直後は、「この先どうすれば…」と不安でいっぱいになるのが普通です。冷静になろうとしても、気持ちが追いつかないこともあります。

でも、どんな診断名であっても、お子さんの子育ては日々続いていきます。
大切なのは、「今この子に必要なことは何か」を一つずつ見つけていくことです。

私は、最初の一歩として「これに取り組んでみませんか?」という具体的な提案をします。うまくいったら、次へ。
そんなふうに、小さな前進を積み重ねていくことが、支援の本質だと考えています。

難しい理論や専門用語を覚える必要はありません。
まずは、目の前の生活を少しずつ整えることから。一緒に始めていきましょう。

言葉が遅い子に、親は何ができますか?

言葉の遅れにはさまざまな原因があり、効果的な関わり方もお子さんによって異なります。そのため、実際に様子を見ながら支援する「訪問型」のサポートが効果的です。

また、言葉を促す工夫だけでなく、発達のブレーキになっている要因に気づくことも大切です。
ネットに書いてある方法がすべてのお子さんに合うとは限りません。

私の役割は、ご家庭の環境や関わり方をふまえて、お子さんに合った支援の方法をわかりやすく伝えること。
必要であれば、実際にお手本を見せながら、一緒に取り組んでいきます。

どんな相談内容に対応していますか?

お子さんの発達や行動に関するご相談であれば、どんな内容でも対応しています。
代表的なものとしては:

  • 言葉やコミュニケーションの練習
  • トイレトレーニング
  • 偏食・少食・食べ歩きなどの食事の悩み
  • 激しいかんしゃくや切り替えの難しさ
  • 自傷・他害といった行動
  • 歯磨きや散髪への抵抗
  • 就学準備(ひらがな・数・簡単な計算など)
  • 外出先でのパニック、急な飛び出し など

これらはすべて、「よくある」ご相談です。難しく感じる内容でも、ご家庭で無理なく取り組めるよう、具体的な提案をお伝えします。

👉詳しい相談内容は、お悩み一覧 のページでご紹介しています。

代表ってどんな人?信頼できる?

「こども療育相談室 ぷろんぷと」は、水流 一詩(つる かづし)が運営しています。
臨床心理士・公認心理師として、医療・行政・療育など、さまざまな現場で子どもとご家族の支援を続けてきました。

ご家族の困りごとに正面から向き合い、「どうすれば今の生活がよくなるか」「今日から何をすればいいか」を一緒に考え、実際に行動に移す——そんな支援を大切にしています。難しい言葉ではなく、目の前の生活を変える具体的な一手を届けることが、私の仕事です。

👉代表のこれまでについては、プロフィールのページでご紹介しています。

応用行動分析学(ABA)って、うちの子にも効果あるの?

はい。適切な知識と経験を持った専門家が行えば、どんなお子さんにも効果が期待できます。

少し極端な例えになりますが、ABAを料理に使う「包丁」にたとえてみましょう。熟練の料理人なら、包丁を使って美味しい料理を作れます。でも、使い方を間違えれば、同じ道具でも思わぬ結果になってしまいます。

ABAも同じです。支援者の知識や経験によって、支援の質や成果には大きな差が出ます。

特に近年、「ABAセラピスト」と名乗る人の中には、行動分析学という心理学の基礎を学ばずに、断片的な技法だけを取り入れているケースも見受けられます。
「とにかく褒めればいい」「ごほうびで行動を変える」といった誤解も多く、支援がうまくいかないばかりか、ご家族がABAに対して不信感を抱く原因にもなっています。

「うちの子にはABAが合わなかった」という声を耳にすることもありますが、それはABAそのものの問題ではなく、支援者側の勉強不足や、お子さんに合わせた支援ができていなかったということがほとんどです。

支援の質は相談機関によって異なりますので、実際の支援内容や考え方について、担当者の説明を丁寧に確認されることをおすすめします。

応用行動分析学(ABA)に基づく指導は、厳しいですか?

いいえ。ABAに基づく指導は、“厳しくすること”を目的としたものではありません。

「内面を無視している」「アメとムチで動かす」「人を動物のように扱う」——
そんな説明を見かけることがありますが、それはABAを正しく理解していない支援者による誤解です。

叱責や体罰がいかに効果が薄く、むしろ望ましくないか、そしてポジティブな環境づくりが行動の改善にどれほど重要かを、行動分析学を学ぶ専門家はよく知っています。

ABAは、「行動がどのような環境条件で変化するか」を科学的に捉える心理学の理論体系です。
そこから導かれる支援では、子どもが安心し、理解しやすく、成功体験を積みやすい環境を整えることが重視されます。

ただし——
私自身の支援では、ときに「厳しい」と感じられる場面があるかもしれません。
それは叱ったり怒鳴ったりするのではなく、ご家庭にとって耳が痛く感じられる現実的な見通しを、あえて率直に伝えることがあるからです。

難しい道のりでも、今できることを一つずつ積み重ねていく。
それを支えるのが専門家の役割であり、ご家族と真剣に向き合うからこそ、ときに厳しさも必要になると考えています。

どうして出張カウンセリングなの?

お子さんが“いつも過ごしている場所”でこそ、いちばん効果的な支援ができるからです。

子どもにとって、「ある場所でできたことを、別の場所でも同じようにやる」というのは、大人が思う以上に難しいことです。
たとえ相談室で上手に練習できても、自宅に戻ったらできなくなる——そんなケースは少なくありません。

だからこそ、「できるようになってほしい場所」で練習することに、大きな意味があります。

出張カウンセリングでは、実際の生活環境の中で支援を行います。
使う道具も、そのご家庭にあるもの。記録や宿題も、そのご家庭に合ったやり方。
つまり、「その子とその家族」にぴったり合った方法で支援ができるのです。

「ご家庭だからこそ」できること、
「今この場で」始められる支援、
それが、出張カウンセリングの大きな強みです。

出張カウンセリングだと、親の負担は低いですか?

いいえ。むしろ、出張型は“親の関与が求められる”支援です。

「外に連れて行くのが大変だから」「家なら子どもが落ち着くから」——
そのような理由で出張カウンセリングを行っているわけではありません。

家庭という日常の場に支援者が入ると、子どもの行動だけでなく、親子の関わり方や生活の中の習慣もすべて見えてきます。
子どもの行動上の課題に対して、“親がサポート役”になってしまっている、という構造すら丸見えになるということです。

出張型の支援は、「親子の日常」に丁寧に入り込み、そこに変化を起こすアプローチです。
親御さんにも“関わり方を変える”という参加が求められます。

決して楽な道ではありませんが——
だからこそ、本当に意味のある支援が実現できる。
それが出張カウンセリングの本質です。

兄弟・姉妹も一緒に相談できますか?

簡単なご相談にはお答えできますが、継続的な支援をご希望の場合は、別枠でのご予約をお願いしています。

「お兄ちゃんのことでお願いしたけれど、実は弟も気になっていて…」というケースはよくあります。
その場で簡単なアドバイスをお伝えすることは可能ですが、それぞれのお子さんに丁寧に向き合うため、継続的な支援は“お一人ずつ”お受けする方針です。

また、ごきょうだいの同席は原則ご遠慮いただいています。
お子さんの大切な課題に集中して取り組んでいただきたいからです

ご家族や親族の協力はもちろん、地域の一時保育など外部のサポート機関を活用することも含めてご検討ください。

料金や回数はどのくらいかかりますか?

料金体系は以下の通りです。

  • 初回相談(90分):15,000円
  • 継続相談(60分):10,000円
  • 継続相談(90分):15,000円

※上記に加え、交通費・コインパーキング代などの実費をお願いしています。

初回は90分の枠でじっくりお話を伺い、継続的な支援をご希望の場合は、60分の枠を基本としています。

相談の頻度については、月2回から開始し、その後は月1回、さらには数か月に1回など、状況に応じて徐々に間隔をあけていくことをご提案する場合が多いです。

👉 より詳しくは、出張相談の流れ・料金をご覧ください。

出張専門ということですか?(相談室に通う形ではないのですか?)

はい、常設のカウンセリングルームはなく、ご家庭への訪問という形で相談をお受けしています。

これは「施設がないから」ではなく、“ご家庭でこそできる支援がある”と考えているためです。

一方で、遠方の方などで希望がある場合は、貸会議室を使用したご相談も可能です。
また、必要に応じて、駅やスーパー、公園などの外出先での支援を行うこともあります。

つまり、お子さんが実際に過ごす「現場」に合わせて柔軟に対応しています。
その子の「いつもの場所」で関わるからこそ、支援の効果が生活に根づく——それが、出張カウンセリングの本質です。

無理に契約をすすめられたりしませんか?

無理な契約をすすめることは一切ありません。

お問い合わせの段階や、初回相談を受けていただいたあとで、
「やっぱり相談は不要だな」と感じられた場合は、その旨を遠慮なくご連絡ください。
契約の前であれば、相談料はいただきません(※交通費などの実費は除きます)。

また、こちらから見て「当相談室の支援は合わない」と判断する場合もあります。
その場合も、無理に継続をお願いすることはありません。むしろ率直にその旨をお伝えします。

“合わない”という感覚をもちながら相談を続けるのは、お互いにとって良い結果を生みません。
ご家庭にとって最善のかたちを一緒に探していくために、安心してご判断ください。

💬 ご不明な点がある方は、こちらからお問い合わせください。