1歳8ヶ月、発語なし。初回相談で90分泣き続けた子が、1年後にはおしゃべりになった話

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「こども療育相談室ぷろんぷと」の出張療育を実際に受けた、千葉県にお住いの親御さんのお話です。

親御さんの言葉は、加筆・修正せず、原文そのままを掲載しています。

目次

1歳8ヶ月、言葉が出ない──最初の相談は「発語」でした

1歳8ヶ月の時に相談しました。

1歳過ぎても⾔葉が出てこないことに加え、「人の顔をあまり⾒ない」「つま先歩き」など、息子の⾏動に違和感を持っていました。

児童センターなどで遊んでいても、お友達とリトミックなどは苦手で、抱っこを求めたり固まって動かなくなったりしていました。

指差しや簡単な指示動作はできていましたが、コミュニケーションの取りづらさを感じていました。


市の発達相談で療育の相談をしましたが、幼いため様子をみることを提案されました。

何もしていない事が苦しく耐えがたい時間でした。

発達障害を検索する中で、早期療育の有用性を感じていたため、将来の自分達のために療育を受けようと決⼼しました。

お母さんが一番気にされていたのは「言葉が出ないこと」でした。

ところが、初めてご自宅に出張したとき、支援者の私が一番注目したのは、あまりにも激しすぎる「泣き」でした。


初回相談で90分泣き続けた──「言葉」と「泣き」は別の問題ではない

⾔葉を話して欲しいことが一番だったので、最初に⾔葉の遅れについて相談しました。

ところが──

初回相談で息子は 90 分間泣き続けました。


私の療育では、子どもを怒ったり叱ったりすることは、一切ありません。できない課題を無理やりやらせることもしません。

初めて会う人が家に来たわけですから、子どもはもちろん緊張します。しかし、安心できる家ですし、お母さんはすぐ近くにいます。

それでも90分間泣き続けてしまうという状態は、

「言葉を使わなくても、興奮・かんしゃくで自分の思いが通る」

これが当たり前になっていることを示すサインでもあります。

どうしてここまでかんしゃくが強くなってしまったのか。

その理由と、これから何を変えていかなければならないのかを、まず親御さんに知っていただく必要があります。

これが、出張療育の最初の一歩だったのです。


「泣いて要求を通す」を変える──これも言葉・コミュニケーションの練習

⾔葉を話すためには、泣いて要求を通すことをやめさせる必要性があることや泣いている時の対応を教えて頂きました。

息子への接し方が⼤きく変わりました。⾏動変容を促すために必要な接し方を教えて頂き家族で情報を共有、一貫した対応をするようにしています。


こんな文章を読むと、ほとんどの方が──

なんだか厳しそう、子どもがかわいそう

と思われることでしょう。しかし、実際はそうではありません。

おもちゃを取ってほしいときに泣く、ジュースが飲みたいときだって泣く。

こんな状態が毎日の当たり前になってしまうと、お子さんも親御さんも身が持ちません。

それに、思いを伝える方法なんて本来いくらでもあるのに、「泣く」という手段ばかりでは、その方がよっぽどかわいそうなのです。

お父さんとお母さんは、この説明に深く納得し、家族で一致団結して取り組んでくれました。


半年後に二語文へ──「泣く」が減ると、言葉とコミュニケーションが増えていった

息子は相談してから半年ほどで⼆語⽂を話すようになり、2歳8 か月の現在は、自分の気持ちを伝えられるようになり、とてもおしゃべりです。

以前より泣くことが減り、気持ちをコントロールすることが上手になってきていると感じています。


情緒が落ち着いた子は、人をよく見て、人の声をよく聞くようになります。

激しい泣きによる要求がなくなれば、それだけでも、言葉やコミュニケーションにつながる良い行動が多く見られるようになります。

さらに、親御さんは私の提案した言葉の練習(最初は1日15分程度)に熱心に取り組まれました。

無発語で90分泣き続けていたお子さんが、半年後には二語文を話し、おしゃべりになった。

この変化の出発点は、

今までの泣きへの対応が、実は言葉を遅らせていたのかもしれない。

という厳しい現実を、初回相談で親御さんが素直に受け入れてくださったことにあったと、支援者である私は考えています。


言葉やコミュニケーションの練習は、「生活を見る」ことから始まる

その他にも、手つなぎやトイレトレーニングなど、さまざまな変化がありました。保護者の声の全文は、こちらをご覧ください。

👉1歳8ヶ月 男の子/「⾔葉が出てこない」「人の顔をあまり⾒ない」「つま先歩き」「物を回すコトが好き」


「言葉やコミュニケーションの練習」というと、お椅子に座って声を出したり、課題をやったりする姿を想像されるかもしれません。

もちろんそういう机上の課題も行うわけですが、それは練習のごく一部に過ぎません。

とにもかくにも大切なのは、「生活に注目する」ことです。

つまり、子どもが普段どうやって自分の思いを伝えているか、そのコミュニケーション全体を見る必要があるということです。


今回の記事を読んだ親御さんの中には、

でも、出張療育で実際にどうやって泣きやかんしゃくに対応するの?

と思われた方もいるかもしれません。

出張療育の実際の支援については、こちらの漫画にまとめました。

出張療育を漫画で紹介しています

言葉が出ない、名前を呼んでも振り向かない、かんしゃくが激しい──。
実際のご家庭をもとに、出張療育がどのように始まり、親子がどう変わっていくのかを漫画で紹介しています。

冒頭11ページを公開中。全編冊子は無料で郵送しています。

当相談室の出張療育をご希望の方は、下記よりお問い合わせください。

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千葉県・東京都近郊のご家庭へ訪問し、初回から具体的な療育とアドバイスを行います。

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