療育の「契約解除」という選択。後悔しないために知っておいてほしい、家庭療育の分岐点

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療育の相談で契約解除が起きる理由

先生、それって……不安を煽って、相談を続けさせたいだけじゃないですか?

ある親御さんから、こんなことを言われたことがあります。

私は、千葉県と東京都を中心に、家庭に出張して療育を行っています。

出張カウンセリングの仕事をしていると、すべてのご家庭と、最後まで円満に相談を続けられるわけではありません。

今回の記事では、出張支援の現場で起こる「契約解除」という現実について、正直に書こうと思います。

今、相談を検討されている方、申し込みをされた方にも、ぜひ読んでいただきたい話です。


2歳・3歳でも見逃してはいけない危険サイン

出張カウンセリングでは、お子さんの行動や生活の様子を直接見ながら支援を進めます。

そのなかで──

このまま放置すれば、確実に問題が大きくなる……。

そう判断せざるを得ない兆候に出会うことがあります。

たとえば、こういった行動です。

  • 叩く・噛むなど、人を傷つける行動がある
  • ごく些細なことで強く興奮してしまう
  • 物を投げる・壊す行動がある
  • 昼夜逆転や過度な夜泣きが続いている
  • 生活に支障が出るくらいのこだわりがある

親御さんの感覚としては、「ちょっと育てにくい」くらいに思われるかもしれません。

けれど専門家の目には、「これは放っておけない」とはっきりわかるサインが、すでにそこに現れています。

こうした兆候を見つけたとき、私は必ずお伝えします。

このまま進むと、数年後にはこういう状態になっているかもしれません

他害が激しくなる。集団に入れなくなる。家族が限界を迎える──

そういった未来は、すでに今の行動の中に現れています。

だからこそ私は、できるだけ具体的に、そして丁寧にお伝えします。


療育を続けられない家庭の共通点

多くのご家庭は、きちんと耳を傾けてくださいます。「なるほど……」と、将来のことをイメージしながら、一緒に向き合おうとしてくれます。

けれど、すべてがそうとは限りません。

「いや、うちの子がそんなふうになるなんて、考えられません」

「それよりも、言葉のトレーニングを進めてもらえませんか」

そして冒頭の言葉──

「不安を煽っているだけじゃないですか」

こうなってしまったとき、私はこうお伝えします。

分かりました。今回で相談を終了とさせていただきます。

このように、契約解除をお伝えします。

決して、投げやりになるわけでも、見捨てるわけでもありません。

過去記事でお伝えしてきた「強度行動障害の予防」──

それこそが早期支援の最も大切なテーマです。その価値観を共有できない限り、支援はうまくいかないのです。

【強度行動障害について詳しくはこちら】

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療育をやめた後に起きている現実

その後、そのご家庭はどうなったのか。

もちろん、私はもう支援には関わっていないので、直接確認することはできません。

それでも、この仕事を10年以上続けていると、 ふとしたきっかけで、その後の話が耳に入ってくることがあります。

水流先生、〇〇さんって知ってますよね?

私は「はい、知っています」とは答えません。 でも、もちろん知っています。

そして、続く言葉の内容で「その後」を知ることになります。

  • 他害行動が激しくなってしまった
  • 物壊しが止められなくなった
  • 3歳の頃できていたことができなくなった
  • 集団活動に参加できない
  • 不登校になってしまった

そのたびに、「やっぱり、そうなってしまったか」と思います。この仕事を続けていて、とても辛い瞬間のひとつです。


療育をやめた家庭から届いた実際の声

実は、人づてではなく、相談を終了した親御さんから直接連絡が届くこともありました。

メールにはこんな文面がありました。

「最後の相談で先生がおっしゃっていた通りの形になってしまいました」

文面には、家庭だけで育てていくことが、難しくなってしまったことが綴られています。

いくつもの支援機関を頼りながら、何とか日々をやりくりしている。それでも限界があり──

「親元から離して生活させることも、選択肢に入れざるを得ないかもしれない」

残念ですが、こうした連絡が届くことがあります。


これから療育相談を検討する方へ伝えたいこと

なぜ今回、こうして書いたのか。

これから当方の支援を検討している方に、知っておいていただきたいことがあります。それは──

厳しい見通しをお伝えする場面が、あります。

ということです。

「そんなこと言われたくなかった」

「うちの子に限って、そんなはずはない」

そう感じるのは、決しておかしなことではありません。それでも、「あえて伝える」ことが、専門家としての責任だと考えています。

2歳・3歳という年齢は、まだ小さく、まだ可愛らしい。

しかし、そこで「見て見ぬふり」をすることが、後になって大きな代償となることを知っています。

大切なことは、「子どもが大きくなってからどうするか」ではなく──

問題が大きくなる前に、どう対応するか」。

早期の支援。早期の介入。そして、予防。
もう、これに尽きます。

これから、教育相談をご検討くださる方には、ぜひこのことを、どこか頭の片隅に置いた上で、ご連絡いただけたらと思っています。


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  • サポート内容: ご家庭での療育支援、親御さんへの具体的アドバイス

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