発達検査の数値が低かった──「じゃあ、どうすればいい?」にお答えします

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発達検査を受けたら数値が低かった…。どうすればいい?

発達検査を受けたら、こんな数値でした……。

出張療育で初めてご家庭に伺ったとき、発達検査の結果を見せていただくことがあります。

同じ年頃の子と比べて低いという結果であることがほとんどですが、親御さんは、これをどう受け止めれば良いのか分かりません。

  • 障害があるということ?
  • もうずっとこのまま?
  • 通常学級に行けるの?

こんな疑問が沸々と湧き上がってきます。

もちろん、検査を通じて「我が子の立ち位置」を知ることは大切です。

同年代の子と比べて、言葉をどれくらい理解しているか、運動面はどのレベルか──

検査を通じて“だいたい、この程度なのか”という水準を把握することができます。

しかし、実際の支援現場で私が親御さんにどのように語りかけているかというと、

「数値が〇〇だからこうですね」

こんな単純な話ではありません。

では、子どもの発達検査を経て、親御さんに何を伝えるか──

この記事では、発達検査の結果をどう捉え、そこからどのように支援につなげていくのかをお話しします。


数値以上に注目すること──「どんなやりとりをしたのか」

検査結果といえば、まず数値に目が行くのは当然です。

大人が血液検査を受けたとき、「コレステロールが…」「中性脂肪が…」など、結果を見てまず気にするのは、数値の高い低いです。

しかし、発達検査はちょっと違います。

子どもは、保護者に連れられてお部屋に入ります。机には、えんぴつや紙やおもちゃのようなものが並んでいます。

ここどこ?何するの?

子どもからすれば、全く意味不明な状況です。

初めて会う大人が、積み木やら絵やらを見せてきます。子どもからすれば──

  • この椅子に座るの?
  • 触ってもいいの?
  • とりあえずやってみるか…

発達検査は、まさにこれの連続です。

血液検査は、腕に注射針を刺し、血を取れば結果が出てきます。

一方、発達検査は、

「やりとり」を経て、結果が出ます。

これが、医学的な検査と発達検査の大きな違いです。

すると、数値だけに注目してはダメなんです。支援者がそれ以上に注目するのは──

この数値、どんなやりとりの結果として、生み出されたものなんだろう?

という点です。


数値が低かったのは何故?

発達検査の数値が低かったということは、何かしらが「できなかった」ということです。

しかし、できなかったと言っても、実際に検査の場面でどんなやりとりがあったのでしょうか?

例えば子どもがパズルを渡されたとき──

  • なんとなくガチャガチャやってみた
  • ニコニコしながら口にくわえてみた
  • 見もせずに遠くにぶん投げた
  • 大泣きしてパズルを受け取らなかった

全部「不正解」という点では同じですが、やりとりの質は全く違います。

相手から物を受け取ることができたか、受け取ったけど見もしないのか、かんしゃくで収拾がつかなくなってしまったか。

明らかに、後ろにいくほど「重たい」です。

「頑張ってパズルの課題に取り組もうとしたけどできなかった」と「そもそも大泣きしてやれなかった」は、等価ではありません。


「検査ができなかった」こと自体が重要なサイン

初めての場所、初めて会う大人──

子どもにとって慣れない環境ですから、少なからず緊張するでしょう。

しかし、低年齢の検査であれば、保護者は近くにいることが多いですし、検査が肉体的に大きな負荷をかけることは通常ありません。

ということは、「最初はドキドキしたけど、その場に慣れる」という点も重要なチェックポイントです。

  • お母さんに終始しがみついている
  • 部屋の中を終始走り回っている
  • 終始泣きっぱなし

このような様子であれば、数値以上に重たい結果と私は捉えます。

そして、同様のパターンは、検査以外の場面で出ていても何ら不思議はないと考えます。


検査結果のあとこそ、支援者の出番です

ここまで読むと、

うちの子、そんなに重たいのか……

と不安になった方もいるかもしれません。

では、私は家庭に出張して療育を行う際、親御さんと一緒に何をするかというと、

お母さん、離れたところからお子さんを呼んでみてください。

つまり、現在の課題を家庭の場でも明らかにする、ということです。

今取り組むべき課題が分かったのですから、前向きな一歩を踏み出したいわけです。率直に言えば──

我が子の立ち位置が分かったのですから、さっさと次に行きましょう。

くらいの気持ちです。

もちろん、そう考える以上、支援方法や実際のやり方は、きわめて具体的です。

例えば、お子さんが親御さんの呼びかけに応じて、やりとりができるようになる練習は、こちらの記事で紹介しています。

「名前を呼んでも振り向かない」2歳・3歳──反応しないのは“性格”ではありません

呼びかけても応じることが難しいなら、その練習を行う。人との活動ができないなら、人と一緒にやってみる練習。

どれも、その子がこれから社会で生きていくうえで必要な行動です。それを、一つずつ獲得していこうという視点です。

私の出張療育は、常に前向きです。検査を受けて、数値を何度も眺めている暇は、ありません。


こども療育相談室ぷろんぷとの出張療育が、実際にどのように始まるのか──

こちらの漫画で紹介しています。
冒頭の11ページはこちらから読むことができます。

出張療育を漫画で紹介しています

言葉が出ない、名前を呼んでも振り向かない、かんしゃくが激しい──。
実際のご家庭をもとに、出張療育がどのように始まり、親子がどう変わっていくのかを漫画で紹介しています。

冒頭11ページを公開中。全編冊子は無料で郵送しています。

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